4月1日、人々が入社するタイミングで6年間勤めた会社を辞めた。辞める決断をするには早すぎるような気もするし、状態としてベストのような気もする。良い職場だったので辞めて良かったかはわからないが、良かったかどうかは思い返したときの状態で決まるものだろうから、選択について考えることはすぐに止めた。
色々考えることは止めて、観ようと思っていたものを観る日々を少し送った。5月に公開される『ドクター・ストレンジ』の予習としてDisney +で『X-MEN』シリーズ、『私ときどきレッサーパンダ』、始まったばかりの『ムーンナイト』、『ハミルトン』、Netlifxで『アトランタ』のシーズン1と2、『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』、『ザ・ファイブ・ブラッズ』、『アーケイン ARCANE』、劇場で『アネット』と『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観た。サブスクリプションのサービスは被って入りたくなかったのに、結局上記2つに加えてAmazon Primeも契約している。少なくとも月に2、3本観れば元は取れる、ということで自分の中で理由をつけた。
それから「十三機兵防衛圏」のSwitch版をプレイした。31時間でストーリーエンドまで到着。めちゃくちゃ面白かった。登場人物とイベントが非常に多く、時系列で状況が判明していくわけではないため始めはかなり混乱した。しかしチュートリアルがしっかりしているのと今の進捗もわかりやすいのでわからなくても進めていける。あと、ドラマパートである追想編と、バトルパートである崩壊編のバランスも良く、気付けばかなり夢中になってプレイしていた。あと何よりキャラクターも良い!みんな好きになってしまった!!という完全に心が捉えられて楽しい31時間だった。まだ残っている部分はじっくり味わおう。ヤンキーキャラ好きとして由貴ちゃんと緒方はよかった。あとはまあ比治山ですかね…焼きそばパン…。
そんな風にのんびり過ごしていたが、それでも結局「これでよかったのかなあ」などと考える。そうしているうちに出勤の日がやってきた。2年間フルリモートをしていて、その期間でオフィスに行った回数は10回も満たない。リモートになってからは仕事量が増えてツラかった時もあったが、睡眠時間が削られることはなく生活してきたし、何なら過去数年間で一番睡眠時間が長かったのではなかろうか。次の仕事は「リモートでも働いている人はいるしフレックスだけど、基本的にみんな出ている」と聞いたので出社するつもりだった。というか転職するなら出社している人がいるところがいいなと考えていたのでありがたかったけれど、朝起きられるのかがとにかく心配だった。出勤初日の朝は、携帯のアラーム4つだけでは半寝の状態で朝に全て止めてしまうだろうと思ったので、アレクサと、ウェアラブルの腕時計と、合計で10回分のアラームを設定した。パラノイア状態だ。無事に起きられて良かったものの、心配事のレベルが低すぎてそれはそれで自分を心配した。
そう、すごく自分を心配している。仕事を変えようと思ったのは、今の場所で自分でできることが増えたと感じてしまった傲慢さが要因の一つしてある。だから「早すぎる」と「ベストだ」が同居している状態なのだ。しかし新しい環境ですぐに自信を持って仕事を進められるようになるなんてのはもちろんなく、「やっぱりできなかった」に直面することになるだろうと、悪い想像をしてその時の状態のイメトレを何度も何度もやってしまう。そうなっても続けて頑張るしかないのだが、一応、念のため。なんとか頑張って自分のやれることを増やしたい。やりたいことはないけれど、なりたいイメージが私は強くあるようなので、それに向かってできる限りのことはやってみよう。